サイクロトロン核医学研究部は、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターにおいて、PET(positron emission tomography: ポジトロン放出断層撮影法)を用いておもにヒトを対象とした核医学研究を担当しています。以下に当研究部の活動内容の概要をご説明します。
東北大学における放射線取り扱いに関連した全学教育の医学関連分野を担当し、また東北大学医学部の学生を対象とした基礎医学修練の受け入れをを行っています。大学院の講座としては東北大学大学院医学系研究科の協力講座として大学院学生の研究教育を行なっております(医学部学生、大学院学生のページ参照)。
当センターのPET検査室では保険診療は行っておらず、PET検査はすべて共同利用の臨床研究として行なわれています。青葉山キャンパスにおける臨床検査の遂行を可能にするために、「東北大学病院出張診療所」としても登録されています。そのような状況において、サイクロトロン核医学研究部は医学系利用者の窓口として機能し、共同利用が円滑かつ発展的に進むよう日夜努力しています。具体的には、共同利用者の研究計画に対してアドバイスを行うとともに、研究装置の維持・管理、研究環境の整備等を行います。臨床系共同利用のための検査スケジュール管理、安全管理等も行っております。また独自の研究・開発も行っており、PET解析ソフトウエアや定量法の開発なども行なっております。
PETを用いた医用画像研究は、近年、「分子イメージング」と呼ばれる新しい分野として広く再認識されるようになり、さまざまな領域の研究者の注目を集めています。新しい研究テーマのご提案には、共同利用体制を通じてお手伝いさせていただきますのでお気軽にご相談ください。なお最近の研究・教育活動については、https://www.facebook.com/manabu.tashiro.77 でも紹介しています。